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Uチップに想いを馳せて。⑧スキンステッチ

 こんにちは。

 今日は、の前に、

 昨夜から今朝は、割と涼しくて助かりました、が、

 今日は日中からしっかり晴れて、暑かったぁ。

 

 前回は、僕の好きなUチップの1つとして、

 フレンチトラッドが感じられるUチップを上げました。

 ジョンロブパリのバロスやJMウエストンのゴルフがお手本です。

 

 今回はもう1つ別の僕が好きなUチップを取り上げたいと思います。

 

 さて、

 以前の僕は、Uチップについて、

 プレーントゥ、キャップトゥ、ウィングチップ等のデザインのバリエーションの1つとしてUチップがある、くらいでした。

 いずれも横並びの感覚、でしたね。

 その感覚を変えた靴がありまして。

 それがこちら。 

EDWARD GREEN DOVER

 

 

 エドワードグリーンはドレスシューズを紹介する雑誌等で必ず名前が上がる、英国を代表する靴ブランドですね

 特に丁寧で高度な手仕事によって生み出される超高級靴ブランドです。

 

 エドワードグリーンの魅力を紹介するときに良く目にするのは、

 「ラスト202の魅力を伝えるチェルシー」と

 「スキンステッチの魅力を伝えるドーバー

 でしょうか。

 

 僕も雑誌でドーバーについての情報を知り、

 革を貫通させずに、革の中に糸を通して縫う「スキンステッチ」という高度な職人技がある事を知り、

 その魅力に取り憑かれてしまいました。

 ドーバーの場合は、スプリットトゥの縫いとモカシン縫いの「ライトアングルステッチ」ですね。

EDWARD GREEN 「DOVER」再考 | ST JOURNAL | STRASBURGO

  

 何がそれほど魅力的なのかと言いますと、

 人の手仕事、

 それも技術力のある職人さんの手仕事でしか作ることができない、

 逆に言えば、

 機械では作れない、

 量産ができない、

 そこに大きな価値を感じました。

 

 機械化・量産化が普及する前の世の中では、

 あらゆるモノは手仕事で作られていたのでしょうね。

 たくさん作る事も早く作る事も難しいでしょうから、

 モノ自体も少なくて貴重だったのかな。

 そして、やはり高い技術の手仕事の価値は高かったでしょうね。

 

 現在は、

 機械を使う事で短期間に沢山のモノが作れて、

 世界中に運べる世の中ですよね。

 そして、手仕事の多くは機械に取って代わられました。

 ただ、

 そういう時代にあっても、

 どうしても高度な手仕事を用いなければ作れないモノには価値を感じます。

 機械化が進む前よりも、

 機械化が進んだ後の方が、高い技術を持つ職人さんの数は少ないかもしれませんね。

 

 モカシン縫いには、

 機械で縫う事ができるものもあれば、

 手仕事でも、もっとシンプルな縫い方もありますよね。

 その上で、高度な手仕事でなければ出来ないスキンステッチがある。

 もちろん、完成されたステッチは工芸品のように美しいのです。

 だから、敢えて難易度の高いスキンステッチを施す事に意味があり、価値があるのです。

 

 ドーバーモカシン縫いとトゥには、

 誇り高き作り手の魂が静かに込められているように思うのです。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。  


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