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Uチップに想いを馳せて。⑦バロス(JOHN LOBB)

 こんにちは。

 今日も晴れて、気温も上がりました。

 猛暑とまでは言いませんが、そろそろ来るのかなぁ...。

 

 では前回の続きです。

 僕がフレンチトラッドを最も感じるUチップとして

 こちらの靴を上げさせて頂きました。

CROCKETT&JONES MORETON

 

 フレンチトラッドの話をしているのに英国靴???

  実は、

 この靴の元となる靴があるのです!

JOHN LOBB PARIS BARROS

 ジョンロブのパリ!

 ここでちょっとジョンロブパリの歴史について。

 

 本家本元はロンドンのジョンロブですが、ここは端折ります。(急)

 1902年にパリに支店を出し、繁栄が続いたそうです。

 しかし、

 1976年に経営難に陥り、

 エルメスがパリ支店とブランド商標権を買い取ったそうです。

 

 ジョンロブと言えばビスポークですが、

 既成靴の需要を見抜いたエルメスは、

 1981年からレディメイドをスタートさせました。

 それが世界最高峰の既成靴『ジョンロブ パリ』です! 

"キング・オブ・シューズ" ジョン・ロブの魅力とは? | メンズファッションメディア OTOKOMAE

 

 そのジョンロブパリが作った既成靴のUチップダービーがバロスです。

 という事で、バロスはパリで生まれた靴なのです!

 

 そして当初、クロケット&ジョーンズが製造を担当していました。

 クロケット&ジョーンズ製バロスの特徴は、

 アイレットが末広がりに並ぶ事と、ラストが292である事。 

 ん!??

 292ラスト・・・

 モールトンと同じですね!?

 

 その後、ジョンロブはエドワードグリーンの工場を買収して自社で既成靴を製造するようになりました。

 ノーザンプトン(イギリス)で既成靴の製造を開始したのが1994年と言われているので、その頃でしょうね。

ジョンロブ:JOHN LOBB | ファショコン通信

 ですので、

 ジョンロブの工場で作られたバロスもあります。

 特徴は、アイレットが真っ直ぐに並ぶ事と、ラストが2998である事など。

 

 バロスは現在のラインナップには入っていないようですね。(残念)

 

 さて、バロスのデザインですが、

 ゴルフと比べるとグンとスマートですね!(笑)

 カジュアル靴とはいえスッキリとしたラストはイギリス仕込みと言うべきでしょうか!?(笑)

 トゥのボリューム感も、ゴルフはコロンとした感じですが、バロスは下へ抑えたような感じがします。

 

 バロスを横から見ると、履き口の下に革の切り替えデザインがありますね。

 かつてブーツだった靴を踝のところでカットしたという意味を込めたデザインではないかと思われます。

 となると、ハンティングシューズを思わせるUチップなのかな、と。

 僕の先入観かもしれませんが、

 ゴルフがコンフォートな印象(ゴルフシューズ)なのに対して、

 バロスはアクティブさが隠れているような印象(ハンティングシューズ)がします。

 

 そんなバロスですが、どうやらフレンチトラッドの代表靴らしいのです!

openers.jp

 フレンチトラッド全盛の80年代に、雑誌『ELLE』などでバロスを履いた俳優が登場していたと。

 あぁぁ、当時のELLEを見てみたい!!!(欲)

 それはさておき、

 僕がバロスを見てフレンチトラッドをイメージするのは間違っていなかった、

 という事ですよね!??(笑)

 考えてみれば、バロスは英国靴とフランスデザインの融合した靴ですよね。

 つまり、フレンチ(フランス的美意識)トラッド(英国の伝統)そのもの!(納得)

 

 僕は個人的にバロスのデザインが好きなので、

 表現もバロスの肩を持ってしまっているかもしれません。(苦笑)

 ですが、

 ゴルフとバロスは個性が異なりますし、どちらも素晴らしい名靴なのは間違いありません!

 

 あ、クロケット&ジョーンズの話の締めもしておきましょう!

 ジョンロブ名義のBARROSの製造を終えたクロケット&ジョーンズが

 自社名義で作ったUチップダービーがMORETONですね。

 

 モールトンのラスト292がバロスと同じなのかは確認できていませんが、

 モールトンは概ねバロスのデザインを踏襲していますね。

 違いは、

 モールトンはスプリットトゥの縫い目と革が外に出たデザインです。

 また、履き口の下に革の切り替えが無く、踵に切り替えがありますね。

 

 英国靴の代表格の1つであるクロケット&ジョーンズの中で、

 モールトンはフランスの香りがする洒落たカジュアル靴だと思います!

 

 そういえば、(余談ですが)、

 クロケット&ジョーンズにもパリの影響がありますよね。

 AUDLEYで有名なラスト337は通称パリラスト。

 というのも、クロケット&ジョーンズのパリ店内にはビスポークがあるそうで、

 そこの職人であるディミトリー・ゴメス氏が作った木型が337だそうです。

山下大輔 Weblog Version Walter Steiger and Dimitri Gomez in Paris(パリのウォルター・ステイガーとディミトリ・ゴメス)

  伝統的な英国靴にフランスのデザインという組み合わせは非常に相性が良いように思います!

 

 という事で、

 僕の好きなUチップの1つは、

 フレンチトラッドが感じられるデザインのUチップ。

 で、現在僕が気に入って履いているのがこちら。

JOHN LOBB PARIS UZES

f:id:maeego:20200808223124j:plain 

 ジョンロブのコテージラインの1足です。

 アッパーのデザインはほぼバロスかなと思っています!(笑)

 

 パラブーツ?エシュン??が製造を担当していたそうです。

 底付けがノルウィジャン製法になっていてボリューム感がありますから

 フレンチスタイルでしょうかね!?(笑)

  そしてバロスよりも更にカントリー色が強いです。

 

 今の時期だと、コットンのショートパンツにも合わたりします。

 今はカジュアルなプレッピースタイルに挑戦したいですね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。


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