こんにちは。
今日は小雨がしとしとと。
気温もそれ程上がらなかったような。
朝晩はちょっと寒いくらいでした。
それでは前回の続きです。
今回はアッパーの革について。
MEADWELLのアッパーに使用されている革は、
「Polished Binder Calf(ポリッシュドバインダーカーフ)」です。
チャーチを象徴する要素の1つと言っても過言では無いでしょう!
と言うのも、
チャーチのバインダーカーフは昨日今日登場した革では無いからです!
プラダに買収される前から「ブックバインダーカーフ」というチャーチ独自の樹脂加工革がありました。
水に強く(防水性)、メンテナンスも楽で(乾拭き程度)、綺麗に光り、安っぽく無い!
雨と暮らす(?)英国紳士に人気となったのも納得ですね。
もちろん世界でも人気となりましたが。
そのブックバインダーカーフの防水性を更に高めたと言われるのがポリッシュドバインダーカーフです。
変更の背景には、製造過程での環境問題や労働問題に対する改善があるそうです。(プラダ買収も影響しているのでは??)
両カーフの違いをググってみたら、やはりブックバインダーの方がコーティングは薄いようですね。
上記背景から考えれば、樹脂も違うのでしょう。
ともあれ、ブックバインダーカーフが長年積み上げてきた功績があって、ポリッシュドバインダーカーフがあるのではないでしょうか。
そろそろ実物を見ましょうか。(笑)
まずは何と言っても光沢感すね!
ガラスレザーと呼ばれるだけあって、鏡のように写ってしまう!?(笑)
コードバンのように光りますね。
ここでコードバンを持ち出したのは、決して世辞ではありません。
というのも、
ポリッシュドバインダーカーフも革としての質感があった上で光るから。
カーフを樹脂加工したガラスレザーの1つではあるのですが、
ビニール感の強いガラスレザーとは違い、
革感のあるガラスレザーだと思います。(笑)
それこそがチャーチ独自に開発した革たる所以でしょう。
樹脂の奥の原皮がうっすらと見えるくらいの樹脂加工具合ですね。
カーフの肌理細かさから素材を誤魔化していない事が分かります。
やはり高価格帯の靴ですね!
加工革であってもカーフの良し悪しは履き心地やエイジングにも影響する重要なポイントです。
ポリッシュドという名前は絶妙だと思いますね。
磨き上げられたような革の質感がありますし、
それは上品で、洗練された雰囲気を帯びています。
そんなポリッシュドバインダーカーフの上質な光り方は、靴にドレッシーさを与えてくれます。
MEADWELLはボリューム感のある103ラストにストームウェルト仕様で、本来ならカントリー寄りの靴になってしまうでしょう。
にもかかわらず、モード感すら漂うスタイリッシュな靴に仕上がったのはポリッシュドバインダーカーフのおかげもあるでしょうね。
今回はここまでです。
ではでは。
追記!!
International Gallery BEAMSで「取り寄せ」を受け付けています!!(驚)
ユーズドでもなかなか見つからない靴で、
新品も他所では見つからないですね。
レアな靴ですので気になった方はお早めが宜しいかと。