こんにちわ。
今日も天気には恵まれましたが、少しづつ寒さが増してきたような。
では前回の続きです。
昨日は書いている途中で物凄い睡魔に襲われてしまいました...。
普段そういうことはほとんど無いんですけどね。
なのでいつも以上に内容の無いという...。(苦笑)
コードバンのクリームの話でしたね。
ググっていた中では「サフィールノアール コードバンクリーム」の評判が良いみたい。
サフィールノアールといえば「クレム1925」が有名で、プロの靴磨きさんからも高評価を得ている油性クリームですね。
油性クリームに強いブランド(?)なので、コードバンも良いのかな。
色展開は5色あるようで充実していると思います。
「M.モゥブレィ」からもコードバンクリームが出ていますね。
色展開は7色あるみたいで更に充実しています。
ブラウン系はライト、ミディアム、ダークの3段階ですね。
「コロンブス」からは無色のみです。
ただし、コロンブスには別ブランドがあり、そちらが充実していますね。
そう、「ブートブラック 」です。
色展開は6色あるようです。
ただしパッケージに気になる文言がありまして...。
「オイルドコードバンには使えません」・・・??
オイルドコードバン?
ホーウィンのシェルコードバンは「油分をたっぷり含んだ」って言われるけど、オイルドコードバンなのかなぁ??
でも、ブートブラック がシェルコードバンを除外するとは考え難いし。
という事で、店舗に聞きに行きました!
都内某百貨店の紳士靴売り場の靴クリームコーナーに行くと、コロンブスから来ている店員さんがおられました。
早速オイルドコードバンの件について聞いてみました。
オイルドコードバンがどのようなコードバンなのか、具体的な製品など、は分からなかったのですが、ホーウィンのシェルコードバンは問題無いと。
ホッと安心。
それはそうですよね。
コードバンの靴といえば第一にオールデン&ホーウィンでしょうから、それに対応できないクリームを作る訳が無い。
そしてブートブラック の特徴も説明してくれました。
コードバンは繊維が縦に揃った構造だそうで、起毛革のようなイメージでしょうか。
その繊維を寝かせてスムースレザーのような表面と独特の輝きを生み出しているそうです。
しかし、水に濡れるなどして寝ていた繊維が起きてくると、ザラついたり、曇ったり、ボコボコしたりしてくるようです。
そのため、繊維を寝かせるようなメンテナンスが必要となります。
そこでブートブラック のコードバンクリームには毛を寝かせる成分が入っているそうです。
その結果、光やすくなるとの事。
コードバンの魅力に合わせた設計のようですね。
そこで1つ心配になったのは、クリーナーで落とせるのか?、という事。
だって、古いクリームが障壁になると新しいクリームの栄養が革に浸透しませんよね。
これについても、ステインリムーバーで落とせるそうです。(安心)
付け加えると、ステインリムーバーは水分があるので、コードバンに使うときは少量づつにした方が良いとの事。
他メーカーの製品についてコメントはしづらいでしょうが、聞いてみました。
サフィールノワールについては、栄養補給に向いているのでは無いかと。
確かに、保革成分も良いのが入ってそうですよね。
コロニル1909シュプリームクリームについては、コードバンにも使えるが、つけ過ぎると白っぽくなるとの事。
また、デリケートクリームとカラーレスの乳化性クリームの違いについても聞いてみました。
デリケートクリームは水分が多いそうで、浸透性が良く革に柔軟性を与え、変色などもほとんど無いので、万能クリームと言われているそうです。ただ、水分は蒸発するので乾燥も早く、保革効果は短いようです。
そもそも、保革という意味では水分ばかりではなく油分が大事なようです。
そのため、乳化性クリームが必要となるそうです。
乳化性クリームには油分も入っているので革に残りやすいようです。
そして、カラーレスの乳化性クリームというのは着色料が入っていない乳化性クリームで、デリケートクリームとは別物となるそうです。
まさに名称そのままの結論でしたね。
では、カラーレスとカラーをどう使い分けるのか。
これもそのまんまの結論ですが、退色を防ぐためにカラークリームを使うと。
僕はずーっとカラーレスを使い続けているので、カラーの必要性を忘れてしまっていましたね。(苦笑)
最後に、乳化性クリームがあればデリケートクリームは不要なのか?を聞きました。
通常の手入れであれば、乳化性クリームだけでも良いかな、と。
より丁寧なメンテナンスができるのであれば、デリケートクリームには水分で毛穴を開かせる効果もあるので、そのあとの乳化性クリームが入りやすくなるそうです。
ただ、乳化性クリームの入りに関しては、ステインリムーバーも水分で毛穴を開かせるので、デリケートクリームの工程を飛ばしてもいいそうです。
つまり、デリケートクリームを使えばより丁寧、という感じでしょうか。
普段からある程度メンテナンスをしているのであれば、デリケートクリームの存在は微妙なのかなぁ。(苦笑)
革にとってはデリケートクリームが一番優しく、自然な保革に適していると思っていました。そして油性はクリームが古くなっても落としづらく、革には良く無いのではないかと思っていました。
でも、そもそも革は油分を含むものなので、油性クリームは悪くは無いですよね。
「クレム1925」が好評なのはそういう事なのかな、とあらためて思いましたね。
ただ油性クリームだと水分が無いので、デリケートクリームと併用することになるのかな??
ではでは。