こんにちわ。
今日は久々の、本当に久しぶりの、お天道様!
あぁぁ、こんな日こそ「かき氷」を食べに行きたかったなぁ...。
芝生の上に寝転びたかったなぁ...。
お天気になって、何故かモチベーションがグンと下がった今日の僕。(苦笑)
さて、今回は最近読んだ本についてです。
ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学
ファッションに関心のある方であれば、
いや、あまり関心の無い方であっても、
ジョルジオ・アルマーニという名前やブランドを聞いた事や見た事はあるのではないでしょうか?
「モード界の帝王」と呼ばれるほど偉大で成功をされているデザイナーです。
そのジョルジオ・アルマーニ氏の自伝といっていいのかな(?)、生い立ちからキャリアについて書かれた本です。
氏と近しい人達へのインタビューから得られた情報やご本人のコメントなどから作られたストーリーとなっています。
2007年に刊行された本です。
この本はネット書店が僕におススメ本として挙げていた中の一冊でした。
僕もアルマーニというブランドは知っていましたし、
有名セレクトショップのバイヤーさんが「今あらためて気になるブランドはアルマーニ」と仰られていた事もあって、
僕のアンテナにひっかかりました。
昨今のワイドパンツの人気やゆるい感じのファッションの流行を見ていると、アルマーニへ注目したくなるのも納得です。
というのも、アルマーニ氏は、それまでカッチリと作られていた服の構造を解体し、独特の柔らかさと気品を持つ服を作ったデザイナーだからです。
僕がアルマーニの服について思うのは、「優雅」や「余裕」でしょうか。
それは、ジョルジオ・アルマーニの服が高価である事ももちろんなのですが、やはりデザインからそう感じさせられる事が大きいのでしょう。
アルマーニのデザインについて本を読んであらためて知った事もありました。
まずは、「ユニセックス」という考え方です。
つまり、メンズ服にはレディスのような柔らかさを取り入れ、
レディス服にはメンズのような威厳を取り入れて、
新しいスタイルを完成させたデザイナーだったのですね。
そして、「グレージュ」という色です。
確かにアルマーニの服は独特の落ち着いた色が中心となっていますね。
それはアルマーニ氏の拘りであり、アルマーニスタイルの重要な要素なのですね。
さて、本を読み終えて考えた事はいろいろあるのですが、
特に大きな事は、流行を追いかけるよりもアルマーニ氏自身が美しいと思うデザインを追求する姿勢についてです。
ミレニアム以降くらいからなのかな(?)、
流行の移り変わりのスピードが上がり、
昨今はますます早いように感じるのは僕だけでしょうか...。
トレンドカラーはシーズン毎に変わり、
トレンドアイテムも毎シーズン沢山打ち出され、
もはや何がトレンドなのか分からない・・・。
アルマーニ氏はそのような現実を冷静に観察し続けておられ、
その上でご自身のスタイルを貫いてこられたのですね。
それは先日来日された際にも話されていました。
これは言うは易し行うは難しなのではないかと想像します。
というのも、これまで沢山のデザイナーが一世を風靡してきましたが、
現在も自分のブランドを維持し成功させている方となると、、、
やはり限られるように思うからです。
路面店が出せて、店舗数も多いブランドとなると、多くは老舗有名ブランドですよね。
それらはデザイナーを入れ代えて新鮮さと話題性をテコにしているように思います。
そうでは無い現役のデザイナーブランドとなると、
僕が思い浮かぶのは、アルマーニの他は、コムデギャルソン、ラルフローレン、くらいでしょうか。
後から登場したドルチェ&ガッバーナやマーク・ジェイコブスも現役ですね。
アルマーニが独立して成功を続けているのは、やはり本質的にデザインが完成されているからなのかもしれませんね。
スタイリストの方が仰られていた事ですが、ヨーロッパではオリジナルに対するリスペクトがきちんと払われていて、そのブランドのオリジナルを買うという事に価値をおくそうです。
そのような評価を得られるには普遍的なオリジナル製が必要なのだと思います。
例えば、シャネルのツイード、プラダのナイロンなどでしょうか。
そしてアルマーニのスタイルにはそれだけの価値があるのだと思います。
そのようなデザインを生み出せる人はなかなかいないでしょうね。
本では、数々の有名人が各授賞式で着るドレスについての話がありました。
他のブランドのドレスを着て酷評された方もアルマーニのドレスを着ると評判が良いと。
やはりアルマーニ氏は凄い!
だいぶ長くなってしまいましたので、今回はここまでで。
では、では。
- 作者: レナータモルホ,目時能理子/関口英子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/07/21
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