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キャップトゥでもダービーで! Edward Green BORDON ⑯ ステッチ

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 何となく、暑さ加減が一段上がったような、

 最高気温の方で本格的な暑さを感じる訳では無いのですが、

 最低気温の方が一定以上に乗ったのかなという感じがしました。

 また急に寒くなる・・・なんて事は無いよね、、、?

 

 僕のエドワードグリーン「BORDON」を取り上げています。

 『エドワードグリーン』が何故高級靴ブランドとして高い評価を得ているのか?

  足にフィットするラスト、柔和で上品なデザイン、上質な革、アイコニックなスワンネックなど、たくさんの理由が挙げられますが、こちらも理由の1つでしょうね!

ステッチ

 ブランドを代表するキャップトゥオックスフォードの名靴「CHELSEA」でよく語られる箇所が、トゥキャップの淵を走るダブルステッチです。

 僕の「BORDON」もキャップトゥですので、「CHELSEA」譲りのダブルステッチが施されています!(嬉)

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 緻密で整然としたステッチですね。

 そのステッチが非常に近い距離で2列並んでいます。

 

 もちろん、他の箇所も細やかなステッチで縫製されています。
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 カーブを描くクォーターやスワンネックのステッチも殆ど均一ですね。(美)

 全体的にも殆ど同じ細やかさ、同じテンションで統一されているような印象です。(整)

 場所によってなんと無く違うような・・・という違和感が無いように思います。

 

CASETiFY

 エドワードグリーンの縫製について、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

エドワードグリーンとローク、ダンケルマンのファクトリーツアーへ【革靴工場見学①】 | 革靴ジャーナル.

 製造は週足300〜400くらいなのですね。

 スピード重視というよりは丁寧な手作業を大事にされている事の現れですね。

 

 先のトゥキャップのダブルステッチについても、「CHELSEA」の画像とともに説明されていますね。

 1つの針(シングルステッチ)で2回縫う事で、あのように近接したダブルステッチが可能となるそうです。

 その証と言ってしまって良いものか・・不安もありますが、2列の運針は完全に一致している訳では無く、少しズレもあります。

 

 工場では、

 裁断と釣り込みや底付けは主に男性職人が、

 漉きや縫製は主に女性職人が担当されているとの事です。

 こうした男女比は昔から続いているそうです。

 力加減の幅がある作業は男性の方が、細やかで安定した作業は女性の方が、という傾向なのかな?

 

 

 工場の様子を撮影された記事も読ませて頂きました。(感謝)

lastmagazine.jp

 記事の日付は2020年5月15日。

 その当時に訪れた白亜の建築物は10年程前に移転されたファクトリーとの事。

 という事は、2010年頃の移転でしょうか。

 そこではすべての工程が平家の広い建物の中に配され、各工程の移動はスムーズになっています。

 因みに、それ以前はまさにノーザンプトンらしい古いレンガ造りの建物で、各部屋に各工程が分かれていたそうです。

 

 ところで、

 『エドワードグリーン』ほど工場の話題が上がるブランドは無いのではないかと思うのですが、これも「工場の移転」ですよね?(笑)

 とはいえ、今回は90年代の移転とは異なり、職人も設備も守られた上での移転ですが。

 

 それに関してヒラリー社長はきっぱりと仰られていますね! 

 「〜古いファクトリーとの違いに戸惑い、ロマンティックな幻想が消えたという人もいました。

 でも、〜ロマンスなんてどうでもいい、今この時も、ここでは生きた人間たちが働いています。彼らは陽射しと、いい空気、空間を求めています。それに応えるためのこのファクトリーなんです。」と。

 空間は変わっても靴づくりのやり方はオリジナルから何ら変わっていない、と。

 

 エドワードグリーンが目指す靴とは何か?

 記事の冒頭で、工場の壁面に立てかけられたお馴染みの靴箱の蓋の写真がありますよね。

 その蓋には手書きで「We just want to make The "Best” shoes we can」と書かれています。

 その「つくり得る最高の靴」を作るのは誰か?

 職人さん達ですよね。

 その職人さん達が技能を発揮するための環境があってこそ、とヒラリー社長は明快な判断をされたのだと思います。(尊)

 

 こうした環境はコミュニケーションや独特の時間感覚も生み出しているようですね。

 これもブランドが掲げる目標にとって最善の方法なのかなと。

 

 作業の様子を拝見すると、アッパーのクロージングを行う女性達の姿がありますね!

 少なくとも3つ程度の「準備の工程」があるそうなので、二人一組だそう。

 工場では古くから使われている貴重なマシンもあれば、より良く仕上げるための新しい道具も取り入れられているそうです。

 

三越伊勢丹オンラインストア

 そろそろ「BORDON」に戻りますね。(苦笑)

 ステッチはミシン縫いによるものですので、基本的には一定のテンションだと思います。

 それでも、運び加減やスピードといった職人の加減次第で変わってくるでしょうね。

 なので、やはり個体差はあるのでしょう。

 もちろん検品で品質は維持しておられますが。

 

 また、ミシンの特徴によっても雰囲気は変わってくるように思います。

 これは個体差というよりはメーカーによる違いとしての方ですね。

 

 エドワードグリーンのステッチから感じるのは、優しさというか、柔らかさというか、温もりというか。

 もちろん縫製が甘いという意味ではありません。

 例えば、ステッチがキチッとしていると靴が硬く見える場合もありますが、エドワードグリーンにはそういう硬い感じはしませんね。

 また、他ブランドでもかなり細かなステッチが見られる靴はありますが、細かな糸粒の連続のようで、密過ぎるののでは?と思う場合もあります。エドワードグリーンはそこまでは行っていません。

 

 これらは革質の影響もあるのかもしれませんね。

 エドワードグリーンは厚みがあってふんわりと柔らかな革という印象があるので。

 それでも、減り込むほど強力なテンションでは無く、良い加減のテンションだと思います。

 

 そのようなステッチで全体が整っている事で、靴全体に上品な雰囲気が生まれるのではないでしょうか!!?

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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